古川巧 art diary

よい作品とは、何度見ても飽きないもの!

古川巧と東海大教授蓮実重康先生との出会い!

40年前の蓮実重康先生の備忘録です。


1904年5月30日 生まれの蓮実先生。東海大学芸術学科教授でした。
僕が大学1年の時、弘仁貞観の美術を講義して下さいました。
弘仁貞観と言うと京都、奈良の仏像が主です。

神奈川に住んでいる私は奈良はあこがれの地。
先生の講義に触発され大学1年のときの夏休みにさっそく奈良・京都に赴きました。
奈良博の元興寺薬師如来のほん波式のあの美しさには、若かった僕も感動を覚えました。東寺の立体曼荼羅も感動しました。
2018年に東博にで行われた名作誕生展では何年振りかでこの薬師を見たとき改めて素晴らしさを感じました。

1年次の授業は平安彫刻が主でした。しかし・・・前期の授業が終わった後先生は具合が悪くなり、後期の授業は無くなってしまいました。
2年次はどういう講義が行われるか楽しみでしたが、学園紛争では1年間パー!

結局3年時の後期だけで先生の講義は終わりました。
後期の授業の途中、僕の提案で近所の平安物の実証見学にも付き合っていただきました。あれは、忘れられないなあ~!なんで、関東にだけなた彫りがあるのか?先生も答えられませんでしたww