古川巧 art diary

よい作品とは、何度見ても飽きないもの!

聖林寺 桜井 奈良の旅 その5

奈良の旅の2日目でした。
ルートを間違えたワタクシ、淡山神社から次は聖林寺に向います。
奈良県桜井市にある真言宗室生寺派のお寺です。山号は霊園山(りょうおんざん)、本尊は地蔵菩薩、開基(創立者)は藤原鎌足の長男、定慧(じょうえ)とされています。


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聖林寺桜井市街地の南方、北方に奈良盆地を見下ろす小高い位置にあります。

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ここには、素晴らしい天平彫刻があります。
しかし、観音像はもともと大神神社の神宮寺にあったものが、廃仏毀釈の影響で道端に捨てられて転がっていたらしいのです。天平時代作の、2mもある像が、です。それ以前は秘仏だったということで随分状態がよく保存され続けていたものが、おそらくその時に全身傷だらけになってしまったようです。

それは十一面観音立像(現在国宝)です。

像高約209cm。木彫りで像の概形を作り、その上に木屑漆(こくそうるし、漆に木粉等を混ぜたもの)を盛り上げて造像する木心乾漆像で、奈良時代末期の作です。前述のように大神神社の神宮寺であった大御輪寺から移された客仏です。放置されていたときに顔なんぞがひび割れしてしまったようです。明治時代に来日した美術研究家のフェノロサがこの像を激賞したことで有名になりました。和辻哲郎も『古寺巡礼』(大正8年・1919年刊)でこの像を天平彫刻の最高傑作とほめたたえています。ただし、この像については賛否両論があり、美術史家の町田甲一のように、この像は天平時代末期の形式化した作で、フェノロサや和辻の激賞したほどの傑作ではないとする意見もあります。
ワタクシは、和辻の意見に賛成!
なお、本像の光背は断片化しているため、取り外して奈良国立博物館に寄託されています。


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門をくぐると、本堂があります。

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この奥に、江戸時代作の石造彩色像が安置されています。子安延命地蔵と称され、子授けの地蔵として親しまれているそうです。
写真を撮れなかったのが、残念でしたが、このお地蔵様、かなり笑える顔ですwwでも撮影禁止なんです!
淡山神社の藤原鎌足公の像といい、お笑い系の像2連発も見てしまいましたww

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奈良らしい風景ですww

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鬼瓦?

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