古川巧 art diary

よい作品とは、何度見ても飽きないもの!

館長のつぶやきから・・・ 古川巧展へ行く

僕の学生時代 日本美術史の師のひとりである(数人に教わっています)、河野元昭氏が、僕が留守のときに秦野の個展に足を運んでくれた。会えなくて残念!彼はいまや、売れっ子の美術史家である。
ラーメン屋の小池さんみたいな顔の人であるww(知る人ぞ知る)失礼しました。
彼は、現在、東京大学の名誉教授、秋田近代美術館の館長である。
秋田は月何日か滞在する通い館長らしい。
河野氏琳派の本たくさん出している(その他も多い)ので、本屋に行けばすぐ見つかると思う。

そこで、今回彼が教えてくれた、館長のつぶやきと言うのを、紹介する。
僕のことも、ちょこっと書いててくれたww

2011年10月27日(木)のコメであるww

以下は館長(河野元昭氏)のつぶやきの抜粋である↓

                           
10月1日
 
・視覚の現場しばらく休刊

原田平作編集『視覚の現場 四季の綻び』10号を読む。
学芸員の山本さんも僕も寄稿したことのある刺激的美術雑誌だが、しばらく休刊とのこと。厳しい時代を実感!

10月3日


すでに脱稿した渡辺始興筆「木蓮棕櫚図」および与謝蕪村筆「夏景山水図」についての最終確認のため。かつて8年間在籍したところ、訪ねるたびに若き日の思い出がよみがえる。
     
10月5日

  ・東京美術倶楽部へ

全国美術館会議が主宰する「東日本大震災復興チャリティ・オークション 今日の美術展」のため。
ルナの会で「江戸絵画の魅力」を講演。安宅コレクションで有名な安宅さんが主宰する会。
美術雑誌『聚美』創刊。拙稿「応挙にみる伝統と革新」。

 

10月6日


経済雑誌『財界』の人気コーナー「ゆかいな仲間」の取材。
      
10月8日

三重県立美術館専門委員会出席

名古屋大学時代、学生であった毛利伊知郎さんが副館長。いつも刺激を受ける素晴らしい美術館。

10月10日

  ・千葉市美術館へ

酒井抱一と江戸琳派の全貌」展開会式出席。
朝日新聞・西岡さんの取材を受けたあと、充実した展示を見る。レセプションにはアルコールも供され、しばらく振りで会った絵手紙絵師の梅本到さん夫妻たちと盛り上がる。

10月12日

  ・國華清話会

小林忠主幹をはじめ、國華編集委員が我が館の名品を調査するため来秋。

10月13日

  ・由利本荘

過日鬼籍に入った叔父を弔う。


10月15日

  ・横手へ

我が館で開催中の「ハイチの素朴な絵画」展を観覧、心から感動!
一人でも多くの県民の方々に!
    
10月16日

  ・館長講座

室町時代の美術⑤>「画聖雪舟 天橋立図と破墨山水図」
帰宅後、館の菊地さんから贈られた「信夫の酒」(非売品)
「めんこいな」で醸した銘酒で至福の一時。
 
10月18日

  ・練馬区立美術館へ

尚美学園大学講義のあと、練馬区立美術館へ。
「生誕130年 松岡映丘 日本の雅 やまと絵復興のトップランナー」を見る。
     
10月20日

  ・『國華』1392号発行

拙稿「森狙仙筆烏骨鶏図」。

10月23日

  ・千葉市美術館へ

開催中の特別展「酒井抱一と江戸琳派の全貌」にちなみ、記念講演「鬼才・鈴木其一の魅力」を行なう。
 
10月24日

  ・一期一会

國華月例会議のあと、銀座の交詢社へ。鈴木威一さんが主催する第27回「一期一会」で「何で美術史家なんかになったか?」と題し講演。終了後、初めて会う異業種の方々と盃を交し盛り上がる。
 
10月25日   ・鹿島美術財団東京美術講演会
尚美学園大学講義のあと、鹿島美術財団東京美術講演会「ゴヤ――伝説と真実――」へ。ホセ・マヌエル・マティーリャさんの講演「新たなるゴヤ像」の後半に滑り込む。レセプションのあと二次会となり、陶然として帰宅。
   
10月26日   ・取材撮影に立ち合い
MОA美術館でNHKBSプレミアム尾形光琳紅白梅図屏風水流の謎」の取材撮影に立ち合い、私見をしゃべる。放映は12月19日(月)夜9時、乞うご期待!

10月27日   ・江戸東京博物館
世界遺産 ヴェネツィア展」を見たあと、資料収蔵委員会に出席。
秦野・楓ギャラリーの「古川巧展」へ。古川さんは東海大学時代の学生、メインのドリッピング作品より、猫派の僕としては、入口に掛けてあった「猫」の方にメロメロ。
東京に戻り、第23回國華賞授賞式へ。またまたレセプションのあと二次会、もうヘロヘロになって家へ。
 
10月28日   ・横手へ
横手商工会議所さんが我が美術館を応援する会を立ち上げてくれた。
感謝感激。
奥山会頭と高橋部長が来館、宣言書授与式がおこなわれた。

・職員会議
藤城清治の世界展」の成功を改めて祝し、さらに頑張ることを誓い合う。25年度の企画についても、魅力的な提案がたくさんあって、これまた感激!

「雪国TODAY」の渡辺淳悦さんが来館。朝日新聞にいらしたころからの友人。来年度の「安野光雅展」について意見交換。
 
10月29日   ・秋田県立図書館へ
開催中の「福田豊四郎展」にちなみ、ふるさとセミナー「福田豊四郎の人と芸術」を講演。(当館連携事業)

10月31日   ・鈴木春信にうっとり
國華のあと、高校の同窓生横山実君の家へ。彼は國學院大學の先生をつとめながら浮世絵の蒐集に熱中、すばらしいコレクションを作り上げた。同窓生数人と、鈴木春信の名品にうっとりしたあと、近くの居酒屋で旧交を温める。



秋田県立近代美術館 Tel 0182-33-8855   mail akitamma@rnac.ne.jp

© 2008 Akita Museum of Modern Art



かなり、忙しい日々を送っていますね?
まあ、こんなのもあります。てなことで・・・・・!